🏫 高校の選択肢

就業技術科と
職能開発科の違い

どちらも「企業で働くこと(一般就労)」を目指す、都立特別支援学校高等部の職業学科です。名前が似ていて分かりにくい2つの違いと、選考の仕組み・過去問の探し方をまとめました。

📌 そもそも「職業学科」って?

就業技術科・職能開発科は、東京都立の知的障害特別支援学校 高等部に置かれた、卒業後の企業就労(一般就労)を目指す専門の学科です。作業や実習を多く取り入れ、働くために必要な知識・技能・生活習慣を身につけていきます。どちらも知的障害のある生徒が対象ですが、対象の程度や教育の重点が少しずつ違います。

ひと目でわかる違い

就業技術科 職能開発科
対象 比較的軽度の知的障害 軽度〜中程度の知的障害
教育の位置づけ 専門的職業教育 基礎的職業教育
育てる力 身につけた知識・技能や経験をもとに、職責の範囲内で自ら判断して職務を遂行する力 任された職務を正確に遂行できる
定員(目安) 1学年 60〜100名程度(学校による) 1学年 20名程度(2クラス)
共通点 どちらも企業就労を目指す/作業・実習中心のカリキュラム/選考は学力検査ではなく適性検査が中心
ざっくり言うと、就業技術科は「自分で判断して動く力」まで伸ばす専門コース職能開発科は「任された仕事を正確にやり切る力」を土台からつくるコース、というイメージです。近年は職能開発科の新設も各地で進んでいます。

選考の仕組み ── 内申点では決まりません

✅ 中心は「適性検査」

就業技術科・職能開発科の入学者選考は、5教科の学力検査ではなく適性検査が中心です。そのため、支援学級で内申点がつかない生徒でも挑戦できます。適性検査は大きく2つに分かれます。

適性検査Ⅰ…指示の内容を理解して正確に作業を進める力、数量・時間・言語などの基本的な理解力、図や表を読み取る基本的な力を見ます。
適性検査Ⅱ…日常生活で経験した事柄や、社会・集団でのルールなどを文章で表現する力(作文的な内容)を見ます。

あわせて面接などが行われ、調査書も提出しますが、通常学級のような内申点で合否が決まる仕組みとは異なります。

💡 準備のヒント
作業を正確にこなす練習と、「経験したこと」「自分の考え」を短い文章で書く練習が、そのまま対策になります。実施内容・配点・出願資格(通学に関する条件など)は学校・年度で変わるため、志望校と東京都教育委員会の最新の募集要項を必ず確認してください。

過去問(適性検査問題)の探し方

📄 東京都教育委員会が過去問を公開しています

就業技術科・職能開発科の適性検査問題(過去問)は、東京都教育委員会の公式サイトで公開されており、PDFで無料ダウンロードできます。直近の年度から数年分がまとめて掲載されています。

1

東京都教育委員会「適性検査問題」ページを開く

「都立特別支援学校 適性検査問題」で検索するか、こちらから:
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/special_needs_school/aptitude_test

2

受けたい年度の「適性検査問題」を選ぶ

令和8年度・令和7年度…と年度ごとに掲載されています。就業技術科・職能開発科は共通の適性検査問題です。

3

PDFをダウンロードして、実際の形式で練習する

本番と同じ形式・時間配分で解いてみると、お子さんの得意・苦手が見えてきます。出題方針や内容例も同じサイト内に掲載されています。

💡 迷ったら、学校見学と個別相談へ
就業技術科と職能開発科は、実際に授業や実習の様子を見ると雰囲気の違いがよく分かります。夏〜秋の学校公開・説明会に足を運び、「うちの子の場合はどちらが合うか」を先生に相談してみましょう。対象・定員・選考方法は年度や学校で変わるため、最新情報は各校と東京都教育委員会でご確認ください。